映画「悪人」(※少々ネタバレあり)

Loco2010-09-14

監督:李相日
出演:妻夫木聡深津絵里岡田将生満島ひかり柄本明樹木希林宮崎美子


今日、友人Oちゃんと映画館で観てきました。
平日朝一の回なのに、ぎゅうぎゅうに混雑していて、この映画の期待の高さを感じました。


モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した深津絵里の孤独な寂しい演技はもちろん良かったのですが、も〜〜〜〜〜妻夫木君の全く輝きの無いくすんだ目と表情がほんとすばらしかったです!!
妻夫木君のファーストシーンからやられました!
そりゃー初日舞台挨拶で泣くわな。
全身全霊で演じているのがわかり、こういう若者いるいる!と、俳優である妻夫木君を忘れてしまうほど感情移入してしまいました。



最初から最後まで緊張が張り詰めていて、満席に近い客席が2時間以上ほとんど身動きができない状態でした。
映画が終わった後にはなんともいえない「空気」が漂ってました。
暗く重い空気というよりか、このふたりをどう消化していいか考える時間というか。
オダギリジョー香川照之の「ゆれる」を映画館で見たときを思い出しました。



一番好きだったシーン。
灯台で寒さにかじかんだ光代の足を、お湯でもんであげる祐一のシーン。
被害者の父の柄本明が、殺された娘や自分をバカにしている岡田将生を見て言うセリフも良かったなー。
友人Oちゃんは、バス運転手のモロ師岡が祐一の祖母の樹木希林に言ったセリフが泣けたそうです。



そして最後に祐一が光代を解放するためにしたあのシーン。
あー、なんとも悲しい。




そして話題の深津ちゃんの濡れ場。
生々しいですが、映画には必要だったと思います。
ただ、白髪頭のおばあさん三人組がいて、この濡れ場大丈夫かしら?ついでに車のエンジンをふかす音やでかいクラクションの音がたくさん出てきたけど、心臓大丈夫だったかしら???って、ちょっと心配になってしまいました。