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昨夜私の実家で夕飯を食べた。
実家には「昔の思い出箱」というのがあり、中には、父の両親の写真、父や父の姉たちの子供の頃の写真、昔のお金、父のお父さんが出征するときに近所の人が寄せ書きした日の丸の旗などが入っている。
私はこの箱のものを見るのが好きだ。
私が生まれる前に父の両親は亡くなっているので、一度も会ったことがない。
でもこれらの写真を見ると会ったことのない祖父母が身近に感じられる。
やさしそうな笑顔のおじいちゃん。
日本酒でじょう舌になった父が、「おやじはついてなくてねぇ。今の高円寺1町目に広い土地持ってたのに、国に提供しなくちゃいけなくなってねぇ。今なら駅前でたいへんですよ。練炭の会社の番頭頭して、いつも若い人たちの世話してたねぇ。おやじは人の為にいつも尽くしてた人。」などと思い出話をする。
酔っ払うといつもこの話をするな・・・。
昔、霊感のある人が、私の守護霊は亡くなったおじいさんだよ・・と教えてくれたことがあった。
ほんとかウソかはわからないけれど、その時から亡くなったおじいちゃんを身近に感じるようになった。
「昔の思い出箱」には、7、8才の頃の父の写真もある。
坊主頭でおもちゃの鉄砲をもっている写真、やんちゃな顔をして自転車に乗っている父、エプロンをして立っている父。
「なんで昔の子供ってろくなもん着てないのにエプロンなんてつけてたんだろうなぁ。」と父。
土門拳の写真にも、なぜかエプロンをして遊んでいる子供の写真が多数載っている。
この本は父のお気に入り。ちょうど父と同じくらいの年齢の子供たちが貧しくてもたくましく生きてる写真集。
昔の子供は目が輝いてたなぁ。
ほんとこの本はおすすめです!
- 作者: 土門拳
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
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