4ヶ月、3週と2日  (※ネタバレあり)

(原題:4 luni, 3 saptamâni si 2 zile)
(英題:4 Months, 3 Weeks and 2 Days)

ルーマニア映画
第60回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。


1987年。
チャウシェスク大統領による独裁政権下のルーマニア
大学の寮に住む主人公が、ルームメイトの妊娠中絶のために奔走する一日を追ったお話。
違法中絶の場所確保のためにホテルを予約したり、闇医者(というよりか医者の資格がないただの堕胎屋)と体を張って交渉したり、身勝手なルームメイトに振り回されても最後まで面倒を見たり・・・と、文句をいいながらもかなりのお節介ぶりを発揮する主人公。
主人公のボーイフレンドも頼りにならないし、この主人公の女性だけがひとりがんばってます。
暗く活気のない街。
どこもかしこも緊張感が漂い、生気のないあきらめ感のようなものが画面から伝わってきます。
堕胎処置のシーンでは私も緊張。
映画を見終わった後は、なんだか説明できない疲労感が・・・。
しかしエンディングのルームメイトのセリフ。
「お腹がすいたから・・」
って、オイッ!!
このセリフで主人公を疲労感がさらにドッと押し寄せたのは言うまでもない。